《MUMEI》
五人で夕飯
「本当、アンタ料理の腕だけはいいわよね」

「だけとはなんだ!俺は掃除も洗濯も完璧だ」

「何それ、いいお嫁さんアピール?」

「誰が嫁だー!」

「キセノン、楽しそうだね」

「そうね」

「…」


キセノンがいる分


というか、キセノンがアルゴンをいじる分、食卓は賑やかだった。


そんな中


クーとネオンはいつも通りマイペースにアルゴンの料理を楽しんでいた。


アルゴンの料理は美味しい。


その為、クーは自然と笑顔になっていた。


「エアーも食べればいいのに」


そうしたら


笑ってくれるかもしれない


クーはそんな期待を込めて、エアーに提案したが


エアーは相変わらず、無言で首を横に振った。


「あ、そうだ」


気まずくならないように、クーは話題を変える事にした。


「キセノンの部屋、観葉植物ある?」

「ん? 少なくとも、ここよりあるけど、それがどうかした?」


急に話しかけられたキセノンは、視線をアルゴンからクーに離した。


ちなみに今日は、ネオンとキセノン・アルゴンとクーが並び、キセノンはアルゴンの向かい側にいた。


エアーはクーとネオンに近いいわゆるお誕生日席にいた

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