《MUMEI》

…そもそも、優鬼は
安曇を愛した儂が作
り出した安曇を傷付
けない為のもう1つ
の人格だ。


しかし、その事が不
幸を誘き寄せてしま
ったのかもしれない


優鬼は優し過ぎたの
だ、だから…安曇を
護る事が出来なかっ
た。

儂は二度と、同じ過
ちは繰り返さぬ!


『優鬼は、このまま
儂が封印して置くぞ
!カラスよ』


『主様?』


『心配するな、生ま
れ変わりが、半鬼と
して力が目覚めるま
で眠らせて置くだけ
だ。そして、カラス
よ、封印されし優鬼
を護ってやれ!』


『私が?』


『そうだ、カラスが
優鬼を護り、儂が安
曇の生まれ変わりを
護る。どうだ、良い
案であろう?』


…そして、二人を…
再び、出逢わせるの
だ!

何百年掛かろうとも
必ず…生きて…な。


その時、儂と優鬼も
1つの魄に戻ろう!


力を合わせ、大切な
者を護る為に…な。

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