《MUMEI》 バシッ!! 「ナイスキーッ!!!!!!」 椎名のロングシュートが外れる。 弾かれたボールはゴール後ろへ。 西条ボールである。 キーパーが急いでボールを拾うが、 速攻は出ない。 西条のセットプレー。 「決めるぞッ!!」 「おぅッ!!!!!」 時間を使って攻める西条。 3点差ではあるが、 時間はまだ前半19分。 確実に攻めながらでも追い付けない点差ではなかった。 (やばいな… 流れ悪い… この辺でなんとかしないと…) 「椎名ぁぁぁッ!!!!」 クロが叫ぶ。 ハッとしたしたように振り向く椎名。 「ナイスパスッ!!」 右45からのパスをポストへと落とされた。 (やべッ…!!) 気付くのが遅かった。 ポストは既にシュートモーション。 触ることを許されなかった。 バシッ!!! 「ナイスキーッ!!!!!!」 村木がシュートを止める。 「日高だッ!!」 走りだしていた日高。 独走状態である。 「よっし!!!」 日高にパスが通り、 シュートへ。 前に出るキーパー。 「キーパー勝負ッ!!!」 ガンッ!!!! 「えっ…」 シュートはゴールポストに当たり跳ね返る。 「バカやろぉぉぉッ!!!!!!」 「たはは… やってくれるねあいつら…」 前半20分。 8対5。 試合は動かず。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |