《MUMEI》 雑貨屋さんへ. 『買い物に付き合って』、と言われていたから、どこに行くのかと思っていたら、 駅前のファッションビルの中にある、若者に人気の雑貨屋さんに連れて行かれた。 店内の通路は迷路のように狭く、備え付けられている棚から、マニアックな雑貨が所狭しと並べられていて、異空間に迷い込んだような錯覚に陥った。 人気雑貨屋ということで、もちろんお客さんもたくさんいて、中を歩くが大変だった。 独特の不思議な空気と、人混みの熱気に目眩すら覚える。 その雰囲気に、すっかり参っているわたしとは違って、仲元くんは慣れているのか、サクサク店の奥へと進む。 「目覚まし時計、欲しかったんだよねー。今使ってるやつ壊れちゃってさ」 そんなことを呟きながら、時計のコーナーへ着くと、早速物色し始めた。 スタイリッシュなものから、グロテスクなキャラクターのものまで、種類はかなり豊富のようだ。 . 前へ |次へ |
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