《MUMEI》

.

でも、わたしはとくに時計に興味がわかず、退屈に感じたので面白そうなモノはないかと、ぐるっと視線を巡らせると、

すぐそばの棚に、カメラが並んでいた。

なんとなく、その棚へ近づき、派手に書かれたポップを眺める。

そのポップによれば、

それは『トイカメラ』と呼ばれるカメラだそうで、画質は良くないものの、味のある絵が撮れるし、値段もリーズナブルで大人気だそうだ。

わたしはおもむろに、展示してある小さなトイカメラを手に取った。

白いプラスチック製の、華奢なつくり。とても軽くて、ホントにおもちゃみたいだ。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫