《MUMEI》

.

わたしはそれを、じっと眺めた。



………写真か。

そーいや、廉にフォトスタジオに連れていかれたとき、

アイツ、すごかったなぁ。

プロのカメラマン相手に怖じけず、堂々として、



なんか、



カッコよかった…………



ってェ!!!



そこまで考えて、わたしは首を左右に激しく振った。



なに考えてんだ!!

廉が『カッコよかった』なんて、

どーした、わたしッ!!



あ゙〜〜!!と悶えていると、

仲元くんが目覚まし時計をひとつ持って、わたしのもとにやって来た。


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