《MUMEI》
Good-bye work
「柏木っ!!お前また見積の計算間違ってんじゃねぇか!!どんだけ使えねぇんだっ!!」

「えっ、あ、すっ、すみませんっ」

「謝っても変わんねんだよさっさとやり直せっ!!」

「すみませんでした………」


バシっ と叩きつけられた書類の束を見て、私は泣きたいのと悔しいのと情けないのとむかつくのをごちゃ混ぜにした気分になる。

もう若干泣いてる。


「ねぇねぇ、柏木さん泣いてない?」

「やだ、キモ子が泣いてもウザキモいだけなのに〜」

「あはっ、ひっど〜」



同僚の笑い声を背に、私は書類をまとめ始めた。

涙を拭って、計算をやり直す。



この会社に入って2年目、何をやってもどんくさい私は、ストレスの溜まった同僚達の格好の的だった。

そんな毎日に嫌気がさして、本気で転職を考え始めた頃、私は巡り逢った。



職業『不』安定所に。

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫