《MUMEI》

叩きつけられた書類をなんとか直し、やっとの思いで私は帰路についた。

課長には散々悪態をつかれ、同僚の陰口や嘲笑を聞き流すのに精一杯で、全然はかどらなかった。


「もう……やだな………辞めたい…」


自分の中では既に限界を超えているけど、この不況で再就職ができるかもわからない、という現実が私を押しとどめていた。


その時、ふと雑居ビルの看板が目に入った。



『職業 安定所 2F 24h』



こんな所に職安?てゆうかハローワークなのに24時間?

怪しさ満開。

でも、惹き付けられる何かがそこにあった。


私の足は、自然と雑居ビルの中へと向いていった。

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