《MUMEI》 騒然. 脱力感を覚えて、わたしは額に手をあてる。あー…と唸り、言葉を探した。 「あのね…とっても言いにくいんだけどー…」 おもむろに呟いた、 そのとき。 急に店内が騒然とした。ザワザワザワッ!とどよめきが波のように押し寄せる。 わたしと仲元くんは、なにごとかと思い、そこで会話を切り上げて店の中を見渡した。 今までそれぞれ席に着いて食事をしていたお客さんたちが、なぜか窓ガラスに張り付いて、周りのことなんか気にせず、必死に外を見つめている。 ………なんだ、ありゃ? . 前へ |次へ |
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