《MUMEI》

「嘘!だってばーちゃんがいっつも言ってんじゃん!
癌になったらもうなおんない、死ぬだけだって!!」





−−ばーちゃんはいつも言っている。




『どうせばーちゃんは癌で死ぬんだ、だからそんときは葬式で泣いてくれ…』






「ああ、三咲が死んじゃう、だから子供はもう一人産めってあれ程言ったじゃないの、お母ちゃんの言う事聞いとけば間違いはないんだ、全くダメな嫁だねえ」

「義母さん!!」



お母さんはばーちゃんの腕を掴み病室を出た。







ごめんなさいお母さん。









私が癌になったばかりにまたばーちゃんに酷い言われ方された。








前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫