《MUMEI》 後半開始から12分が経った。 … ザワ… 「17対11…」 ザワ… 「2軍の方が強いんじゃね?」 ザワ… 「強いね〜赤高!!」 … 6点差。 赤高1年軍はさらに1点のリードを広げ、 ゲームの流れを引き寄せるという重要な仕事を果たしていた。 そして… 「ビーッ!!!」 「タイムアウト!!赤高です。」 1分間のタイムアウトを取り、 ここで2・3年との交代が告げられた。 「お疲れさん。 この調子なら明日の試合でも出番がありそうだね。 あとはこいつらにやらせるから応援ね。」 「はいッ!!!!!!!」 クロはあえて2・3年軍には声をかけず、 ここで彼らの取る作戦を静かに見守った。 「じゃ〜打ち合わせ通り速攻で仕掛けに行くぞ。」 「おぅッ!!!!!!」 「ディフェンスはしっかりマークマン確認しとけよ。 あと声出してカバーな。 残り17分弱。 このまま終わったら今日は寝るに寝れね〜からな。 気合い入れ直すぞ。」 円陣を組む8人。 「しゃ〜行くぞぃッ!!」 「おぅッ!!!!!!」 「ビーッ!!」 タイムアウト終了を告げるブザーと共に、 試合開始時のスターティングメンバーがコートに立つ。 赤高ボールからのスタートである。 前へ |次へ |
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