《MUMEI》

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わたしはホッとしながら、仲元くんに向き直り、言った。


「ごめん、ちょっと具合、悪いみたい…」


もう帰るね、と言い切って、彼に背を向けて歩き出した。仲元くんは慌てて、マジで!?と素っ頓狂な声をあげ、わたしの腕を掴む。


「大丈夫?送ってくよ!?」


ウチ、どこ??と、大きな声で尋ねてくる。わたしは、慌てた。

あんまり騒いで、すぐ近くにいる武田先輩に、わたしのことを気づかれては困るのだ。

わたしはトーンを押さえて、平気だから…と、囁くように答える。

しかし仲元くんはお構いなしに、慌てた様子で遮った。


「ひとりで帰らせるの、心配だし、送るよ!!てか、送らせて!!」



一息にまくし立てる仲元くんの声に、わたしはヒヤヒヤした。


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