《MUMEI》
揃う8強
挨拶を済ませ、


ベンチに戻る選手たち。



「…とりあえず外出ようか。」



マネージャーに片付けを任せ、


赤高、西条の両校はコートを後にする。


すぐに次の試合が始まる為だ。




























「…座ってい〜よ。」



クロの言葉を聞き、



バタッ!!



選手たちはその場に倒れこんだ。



「ま…
そりゃそうだわな…」













体力をフルに使っていたのは、


西条だけではなかった。


約18分間。


ほとんどダッシュで走り続けた赤高の選手たちにとっても、


それは辛い物だった。













「そのままでいいから聞いてね。


まず、


ラスト18分。


よく走ったと思う。


マッハクロスとオールコートマンツーなんてスタミナをめちゃくちゃ消費する作戦を、


よくやり遂げた。


そこは自信に思ってい〜よ。」



「…はい。」



「ただね?


最初っからちゃんとやってればもっと楽に勝てたのも事実。


お前ら自身それを痛感した結果だったんじゃないかな。」



「…」



「今日はこっちに有利な条件が大分揃ってたし、


もう試合がないから良かったけど、


明日は連戦になるんだからこうは行かないよ。」



「…はい。」



「シード権に救われたね。」



「…」



「1年生はよく動けてた。


今言った通り明日は連戦になるわけだし、


体力温存の為にも1年生は凄く重要。


明日もこの調子で頑張って。」



「はいッ!!」



「よし。


じゃあストレッチした奴から上行って着替えて観戦。


以上!!」

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