《MUMEI》

「ナイッシューッ!!!!!」



試合開始からわずか数十秒。


ずらしから突破を行った45のシュートが決まる。



























ザワ…


「早いな。」


ザワ…


「突破に何の躊躇もなかったね。」


ザワ…


「さすが秀皇のエースってとこか。」


ザワ…



























「来いやぁぁぁぁッ!!!!!!」



「45オッケーッ!!!!」



「サイドオッケーッ!!!!」



声の出る秀皇。


花台中央からすれば初めての攻撃。


得点されたとはいえ確実に点を取り返したいところである。



が、



秀皇のディフェンスは固く、


まるで突破を許さない。


ボールを持った選手にはすぐにチェックを行い、


おちおちと単純なパス回しを続けることを許さなかった。



(くそっ…!!)



攻め手が見つからない。


センターは仕方なく45とのクロスを選択。


審判の手が上がる前にシュートを打つが、













バシッ!!!













これを止められる。













次の瞬間…

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