《MUMEI》

試合が始まり数分。



スコアは4対0となっていた。



ディフェンス力の高い秀皇。



そして守った後の速攻展開。



赤高が秀皇大学で行われた練習会で対戦した時とは、



明らかに違うチームであった。



























ザワ…


「サイドが代わるだけでこうも違うなんて…」


ザワ…


「守って速攻。
僕が好きなチームだな。」


ザワ…


「かと言って上の奴らが弱いってわけでもない。」


ザワ…


「さすが秀皇ってとこか。」




























通常。


サイドの平均得点は3〜4点といったところだろう。


シュートチャンスの多い45やセンター、


ポストに比べるとその得点数は少ない。


が、


こういった明らかな実力差のあるゲーム展開になると、


サイドの脅威を感じる結果となるだろう。


フローターの中ではシュートチャンスが少なく、


軽視されがちなポジションかもしれないが、


速攻で相手に与える精神的ダメージはその得点以上に大きい。


要兄弟。


秀皇大附属最速の両サイドの脅威に、


花台中央高校の選手たちは為す術なくやられていた。


























「こんな試合じゃ実力が見えないな…」

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