《MUMEI》

「ポスト中入った!!」



「サイドオッケーッ!!!!」



「45オッケーッ!!!!」



























ザワ…


「まだディフェンスに声が出てますね。」


ザワ…


「まだ勝負投げてね〜んだな…」


ザワ…


「まぁ…
投げてはないだろうけど勝てるとも思ってないだろ〜ね。」


ザワ…


「え?」


ザワ…


「一生懸命やった…っていう足跡を残したいんだよ。」


ザワ…




























キュキュッ!!



「45チェックッ!!」



「カバー早くしろッ!!」



必死に声を出す花台中央高校の選手たちからは、


確かにクロが言ったような様子が伝わっていた。


せめて何か…


せめて何か…


1つシュートを決める。


相手の攻撃を押さえる。


自分たちの試合に、


何かを残そうと必死だった。













たが…













「ナイスパスッ!!」













そんな思いを断ち切るかのように…














バスッ!!!!!!!!!!














「ナイッシューッ!!!!!」













ポスト市原のシュートが決まる。

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