《MUMEI》

やはり秀皇大附属のレベルは他校を圧倒した。


スピードではトップレベルの両サイド。


多彩な動きと抜群のシュート力を誇るオールラウンダーのポスト。


突破力もさることながらロングシュートにも定評のある両45とセンター。


並大抵のロングシュートでは通用しないキーパー。


全体的なレベルが高く、


やはり強豪であることを意識させた。


そして…













「ビーッ!!!」













終始試合を支配した秀皇は、


61対4という驚異的なスコアを残し、


二回戦を勝利した。




























「圧倒的…だったな。」



「評判以上だね。」



「順当に行けば明日当たるわけか…」



「強敵だね〜。」



初日全ての試合が終了し、


帰り支度をしながら話すクロたち。



piririri!!piririri!!



「ん?
誰か携帯鳴ってるよ。」



「あ、俺だわ。」



ピッ!!



電話を取る恭介。



「おぅ。


終わった?


うん…うん…


マジか。


良かったな。


うん。


おっけ。


じゃあ明日な。」



ピッ!!



ツー…ツー…



「誰?」



「千葉。勝ったって。」



「おぉ!!スコアは?」



「42対15。」



「うわぁ…
塚咲も頑張ったけどやっぱ圧倒的だな…」



「な。
頼もしい限りだわ。」

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