《MUMEI》
Frohe Weihnachten.(Geheimnis)
Frohe Weihnachten.(Geheimnis)
メリークリスマス(秘密にする)
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何だろう…いつも仕事を長引かせたりはしない、とかビシッと言ってるのにな。

それじゃあ、いつも甘やかすなとか言われてるんだけど…。

ソファーでくるみちゃんを膝に抱っこしながら一緒に食事出来るんだな。

まだ小さいからスプーンをチュウチュウ吸ったり、小さな口がモグモグと動いたりする姿が可愛いんだよなぁ。

楽しみだな♪

「お風呂なの〜アキラしゃん?」
「あ、うん入るよ」

寝間着やお風呂用のお人形を持ったくるみちゃんがドタドタと走って来て突然扉を開けたので、僕は慌ててサンタさんの衣装の入った袋をクローゼット奥に隠すと、ニコニコしているくるみちゃんの手を引いてお風呂に連れて行った。

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「という事で私なんだが」
「ぁ……ハメられた…」

前にアキラの携帯から入手したメールアドレスでしばらくやり取りをして、今回ジェイミーと”久しぶりに会おう”という約束をした。

アキラには会社から”仕事で帰るのが遅れる”というメールをして、それからジェイミーと約束していたアジア調のバーに行くと、嬉しそうに待っていたジェイミーの顔が驚きに変わっていった。

落ち込んでいるジェイミーに一通り今までの事を説明すると、分かりやすいくらいムクレた顔で俺の事を睨んでいた。

「久しぶりだな…あの時以来か…」
「……」

ジェイミーは自分を落ち着けるようにテーブルにあったお茶に口をつけると、今度は頭を抱え込みながらテーブルに顔を突っ伏した。

「そう落ち込むなよ…」
「あぁ〜…そうだよねぇ……アキラがあんなにドイツ語とか出来るワケ無いもんなぁ…」
「そうだな…」

テーブルに伏せていたジェイミーの真っ直ぐなストレートの髪を後ろで束ねた頭をポンポンと撫でると、周りの冷たい視線に気が付いた。

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