《MUMEI》 どうでもいいこと. −−−翌日。 学校では、『LE FOU』のゲリラライブの話で持ち切りで、 女子たちは、なにやら賑やかに盛り上がっていた。 廉は今日もやっぱり、仕事で学校を休んでいて、 それを歎く声もチラホラ聞いた。 そんな中、 わたしは教室の自分の席で、ひとりぼーっとしていた。 もちろん、 武田先輩のことを考えて。 ………先輩、昔と全然変わってなかったな。 相変わらず、悪そうだったし。 わたしの2コ上だから、 高校は、とっくに卒業したんだよね。 進学したのかな? でも、学校好きじゃなさそうだし、 就職? もしかして、フリーターとか? ありえる、ありえる。 どうでもいいことを、悶々と考え込んでいると、 すぐ近くに、ひとの気配がした。 わたしがゆっくり顔をあげると、 机の脇に、由紀が立っていた。 . 前へ |次へ |
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