《MUMEI》
ユウリ・クラウド
…各方面の、国の要
人に与えられると言
う花。
芸術家や武術者、学
者や科学者…


暫く考え込んでいた
ショウが、跳ねる様
に顔を上げてユウリ
を見た。


…まさか?!


『あ…の、ユウリ先
生?聞いても良いで
すか?』


…年若い研究所所長
ユウリ・クラウド


ユウリはニコリと笑
い頷いた。

『ええ、どうぞ!』


『貴方は…もしかし
て、ヒューマノイド
・フラワー?なんで
すか?』


見つめた先のユウリ
は、微笑みを浮かべ
たままで…。


息を呑み、返答を待
っているショウの目
の前に、フワリフワ
リと赤い花弁が舞い
降りる。


『え?何…花びら?』

気付けば、四方を荊
に覆われていた。そ
して、その弦は…ユ
ウリの腰の辺りから
伸びている。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫