《MUMEI》















「ねぇねぇ。」



「ん〜?」



「明日は勝てそう?」



「さてね…


市立工業クラスはなんとかなるだろうけど。


連戦…


しかも秀皇相手ってなるとなんとも言えないね。」



「そっか…
勝てるといいね…」



「ま・ね。」



「てかさ?」



「ん?」



「今日ごめんね。」



「何が?」



「試合勝ったのにちゃんと褒めてあげなくて。」



「あ〜。」



「お疲れさまです。」



「いえいえ。」














がちゃ…













「ただいま〜。」



「おじゃましま〜す。」



「おせ〜よお前ら。」



「いちゃついてんじゃね〜よ。」



「ご飯待ってたんですよ〜。」



「…」



「…」



「なに固まってんの?」



「いやここ僕ん家なんだけど…」



「何で同じ時間に出たのにいんの…?」



「はぁ!?誰がクロん家って決めたんだよ?」



「は?…いや、は?」



「あの〜、
たまにはカップルを2人きりにさせてあげようっていう気はないんですか?」



「バカ言え。」



「大会中は皆一緒だろ。」



「そ〜ですよ!!」



「お前ら…」
「皆…」














「とりあえず帰れよ。」
「とりあえず帰ってよ。」

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