《MUMEI》

久しぶりの激走に膝が砕けたのか、路上に転んで顔面を強打する食パンマンがいた――…。



食パン「つ・つ・つ・つ・痛ぅ…。」



鼻血と鼻汁と、訳の解らない涙が止めどなく溢れてくる…。



食パン「痛ぇ〜…… グシッ … グスッ …。」



食パンマンはフラフラと起き上がると、袖口で鼻血を拭った。



食パン「こぉされるぅ〜…うっうっうっ…」



彼は、よろめくように歩きながら、ロレツの回らない嘆き節を呟いていた――…。

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