《MUMEI》

「…バイキンマンに、ころされ…!!!」



その時、食パンマンは大きな通りを横切る横断歩道の真ん中で、ハタと立ち止まった…。



食パン「バイキンマンに殺される…?


…待てよ―――…?」



食パンマンは、何か見落としていた事に気付いたように首を傾げた。



(そうだ……アンパンマンが私を殺すなら、会社の裏の仕事としてバイキンマンに請け負わせる筈だ――…。


バイキンマンは、今どこにいる…?


ヤツは今頃、ドキンちゃんと一緒に冷たい海の底だ…。


だったら―――…


組頭を失ったバイキン組は、今や崩壊したも同然じゃないか――…。)



その事に気づくと食パンマンの緊張が弛んだのか、普段の冷静さを取り戻した。

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