《MUMEI》

ザワ…


「1人1人のレベルが桁違いにすげ〜な。」


ザワ…


「しかも、」


ザワ…


「まだ二ノ宮が打ってね〜。」


ザワ…


「それでこの点差かよ…」


ザワ…


「市民体で見た時とは全然違う…」


ザワ…


「これが聖龍。


全てはこの大会を見据えての練習だからな。


高総体で見るあいつらは個人の能力とチーム力が信じられないくらい上がってる。」


ザワ…


「メンバーも何人か変わってるな。」


ザワ…


「あぁ…


バカにしてっけどあのテンパかなりやる。


位置取りが上手いし反応もできてる。


何より背が高い。


それだけでキーパーは有利だ。


残念ながら俺にも村木にもその辺はどうしようもない。」


ザワ…


「それでも俺は勝つんですよッ!!」


ザワ…


「沖、わかるけど」


ザワ…


「そして春奈さんとのちゅ〜は俺のもの…」


ザワ…


「お前マジでバカだな…」


ザワ…


「ふふふ…


恭介さん…


いずれ俺をお義兄さんと…」


ザワ…


「絶対呼ばないけどな。」

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