《MUMEI》 愛妻家時計を見ると深夜2時の電話だった。 「……はい。」 『ウチの人に代わって。』 女性の声だ。 「ウチの大黒柱は俺です。」 悪戯電話なのか、一方的に切られた。 「七生……どうしたの?」 すっかり、二郎も律人も目が冴えてしまったようだ。 「イタ電だった。」 「イタ電?」 律斗が寝ぼけて立ち上がろうとした。 「悪戯電話、まだ寝ていていいよ。」 二郎が布団を掛けてやる。 「マロージャーが間違ってかけたんだって。」 二郎に嘘を言ってしまった……。 だって、あれはきっとマロージャーの奥さんだ。 前へ |次へ |
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