《MUMEI》

『すまない……、うちのやつが。』

マロージャーからすかさず電話が入る。


「あのさあ、電話するなら明日にして?」

時間帯考えろ……。


『そっち行くとか言い出して……』


「は?」


『住所は言ってない。』

当たり前だ、マネージャーだろ。


「七生どうしたの?」

二郎が気にしはじめた。


「とりあえずなんでそうなったか明日話し合うから、もう……。」

睡眠妨害だ。


「話し合い?」

まだ受話器の向こうでごちゃごちゃ言ってたが切ってしまった、二郎はきょとんとしている。


「眠たい……!」

二郎に抱き着くとその場で寝てしまいたくなった。

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