《MUMEI》 出まかせ. 素っ気ない親友の台詞に、わたしは、なにそれー!といきり立つ。 しかし、それを無視して有馬くんが、そうだなーと同意する。 「背も小さいし、身体華奢だし、声も高いし」 「喧しいし」 なぜか、亜由美が一言余計に付け足す。 いよいよ我慢出来なくなって、わたしは怒る。 「なんの話してんの!!」 高音で怒鳴ると、亜由美はうるさそうに眉をひそめて、 「眞夜って『お子ちゃま』だねって話」 のうのうと返した。明け透けな言葉に、わたしはビックリして口をつぐむ。 亜由美は自分の爪を見つめてつづけた。 「そんなんじゃ、イイ男とマトモに恋愛も出来ないぞー」 彼女の言葉に、有馬くんが笑い、夢のまた夢?とふざけると、亜由美も笑って、むしろ蜃気楼!とバカげたことを言い合った。 . 前へ |次へ |
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