《MUMEI》
エアーの変化
美少女のエアーがラッパ飲みする姿に、他の四人


特に、クー・アルゴン・ネオンの思考は停止寸前だったが


「エアーちゃん、やめなさい!」


医師であるキセノンの叫びに、ハッとなった。


エアーはすぐに、口からワインボトルを離したが


既に、その中身は半分位になっていた。


そして、首を傾げながらキセノンを見つめた。


「そんなの飲んじゃ駄目よ。こちらに渡しなさい」

「…や」

「え!?」×3


キセノンより先に、他の三人が声を上げた。


喋った


エアーの声は、小さくではあったが、クーはその事実に驚きを隠せなかった。


そして


「これ、美味しい」


ワインボトルを握りしめながら


エアーは


笑ったのだ。


昼間、クーが遊んだ少年と同じように


キセノンが知る『あの人』と同じように


エアーの笑顔には、くっきりとえくぼができていた。


その事実に、キセノンはすぐに気付いたが


可愛い、な


クーも


そして、アルゴンとネオンも


エアーに見とれてしまい、その笑顔が誰と似ているか、すぐには思い出さなかった

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