《MUMEI》

ザワ…


「いいぞ〜千葉ぁッ!!!!!」


ザワ…


「千葉先輩カッコいい〜!!」


ザワ…


「あ〜!!浮気もんッ!!」



























「ディーフェンスッ!!!!!!!」



「ここ大事っすよ〜ッ!!」



「ディーフェンスッ!!!!!!!」



「1本守りましょうッ!!」



ベンチからも自然と声が出る。



























「ピッ!!」



「返すぞッ!!」



北農ボール。



「さぁ守んぞッ!!」



「おぅッ!!!!!」



「ポスト入ったッ!!!!」



「ポストオッケーぃ!!!!」



キュキュッ!!



(やっぱ千葉のとこはキツいな。


とりあえず1対1は我慢して、


今は別の方法で攻めよう。)



(おけ。)



「ポスト上がったッ!!」



北農ポストが飛び出す。



右45とのクロス。



ポストは千葉の守る3枚目を避け、


1・2枚目へ身を潜める。



「ポスト左ッ!!」



キーパーが叫ぶ。



(来るか…?)



千葉が身構える。


が、


右45は右サイドへパス。



「未來ッ!!
ポスト気を付けろよッ!!」



(うるせ〜な…)



キュキュッ!!



右サイドが1対1を仕掛ける。



(んな甘くね〜わ!!)



が、


未來は抜かせない。



チラッ…



右サイドが一瞬ポストを見る。



「未來ッ!!!」



ビクッ…



反応する未來。


瞬間。



ダムッ!!



ワンドリブルを入れる右サイド。



(やべっ…反応遅れ…)



シュートモーションに入る右サイド。



「くっ…」



「うわっ!!」



「ビーッ!!!!」



審判の笛が鳴る。



(くそ〜!!)



未來が手を上げる。


未來のディフェンスファールだ。


北農に7メートルが与えられる。

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