《MUMEI》

ザワ…


「下手投げ…」


ザワ…


「あれは卑怯だわ。」


ザワ…


「滞空時間も長い。」


ザワ…


「そりゃ観客も興奮するわな。」


ザワ…


「成長早いなぁ〜未來は。」


























「…っしゃいッ!!」



バチンッ!!



未來と千葉がハイタッチ。



「あっ…お前バカ…」



「やべやべ…」



お互いの両面テープがくっつき、



「ん〜ッ!!!」



ベリッ!!



必死に剥がす。



「っしゃあ守んぞッ!!」



「おぅッ!!!!!!」



「ピッ!!」



「1本行くぞッ!!」



「おぅッ!!!!!!」



























ザワ…


「どっちもまだ乗り切れてないな。」


ザワ…


「動きは7・3で海南なんだけどなぁ…」


ザワ…


「まだ試合始まったばっかだからしょうがないけど…」


ザワ…


「甘いな阿久津。
北農レベルが相手だからこそ早めに叩く必要があんだよ。」


ザワ…


「うぅ…ゴメン井川…」


ザワ…




























先の試合を終えたばかりの聖龍も、


この試合に注目していた。


この試合の勝者が聖龍高校と準決を行う。


聖龍は十中八九海南が勝つであろうと考えている為、


偵察も海南を中心に行っていた。

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