《MUMEI》 ――…“M菜”の文字が光っていた。 不仕付けな電話の主は、メロンパンナだった。 (まったく……こんな時に…。) アンパンマンの険しい顔が、より一層厳しくなる…。 (会社にいるときは電話してくるなと言ってあるのに…。) 通話ボタンを押し、不然とした面持ちで携帯電話を耳にあてた。 A常務「もしもし……?」 アンパンマンは、忠告の一つでも言いたげに低い声で応じた。 すると―――… *「ごめんなさい…。お仕事中に…。」 メロンパンナは、まず謝罪の言葉から先に告げた。 その丁寧な気配りから、何かやむを得ない事情があって電話をよこしたのだと、アンパンマンは察した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |