《MUMEI》

「ナイッシューだ古賀ッ!!」



「あざ〜っす。」



ベンチの声に答えながら自軍のコートに戻る古賀。



ガンッ!!



「いっ…たッ!!!!!」



千葉が古賀の頭を叩く。



「何すんすかッ!!!!!」



「調子乗んな。」



「うぅ…」



「そ〜だそ〜だ。」



「未來さ〜ん…」



「ピッ!!」



審判の笛が鳴る。



「…来るぞ。」



「…うっす。」



身構える海南ディフェンス。



今までとは明らかに目付きが変わっていた。



「守んぞぉッ!!!!!!」



「おぅッ!!!!!!」




























「大分引き締まりましたね。」



「攻撃に気持ちが行った方がアクティブなディフェンスするからな。」



「監督…
俺別にスタメン下ろされても文句はないすよ?」



「バカかッ!!」



「え…」



「お情けでお前をスタメンに置いてるわけじゃね〜よ。


用は相性と起用のタイミングだ。


古賀とお前はタイプが違うってだけの話だ。」



「…すません。」



「謝んな。
つ〜かもっとスタメンに執着しろ。」



「…うっす。」



























「1本行くぞッ!!」



北農ボール。

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