《MUMEI》

「大丈夫か未來ッ!?」



「未來さんッ!!」



「いつつ…


まぁ…大丈夫。


ケガはしてない。」



「良かった…」



安堵の表情を浮かべる選手たち。













しかし…













「ピッ!!」



「青2番!!」













耳を疑う言葉であった。














「嘘だッ!?
俺じゃね〜だろッ!!」



「そうだッ!!


未來さんは触ってね〜ぞ!!


向こうからぶつかって来たんだろ〜がッ!!」



「これはさすがに違うんじゃないすか…?」



必死に抗議する海南。


しかし、


審判は首を振るだけであった。


当然納得できない海南。


北農の選手でさえおかしい判断だと思っていた。



「やめろッ!!!!!」



ベンチから声がする。


海南の監督であった。



「審判が言ってんだ。
抗議するなんて10年はえ〜ぞ。」



「…」



「クソがッ!!!!!!」



未來は捨てセリフを吐き、


ベンチへと戻る。


未來は2つ目のファール。


2分間退場である。

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