《MUMEI》 . −−−へぇ、彼氏いたんだ〜。 −−−どんなひと?同じ学校?他校生?? −−−是非、見てみたいわぁ。 −−−つーか、今度会わせてよ。 完全にバカにしたように言われた。 わたしも、相当バカだ…。 ………どーしよー。 今さら、ウソです、ごめんなさい…なーんて恥ずかしすぎるし、 あのふたりのことだから、 また、それをネタに、わたしをイジるの、目に見えてわかるし。 「一体、どうすれば…ッ!!」 つい、独り言を呟くと、 「一色〜、良い案思いついたの〜?」 不意に有馬くんの声が飛んできた。 わたしが顔をあげると、彼は黒板のまえでニヤニヤしている。 . 前へ |次へ |
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