《MUMEI》
文化祭の催しもの
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今はホームルームの時間で、今度、夏休み明けに行われる文化祭のクラスの催しについて話し合っていた。

もちろん、『お祭り男』である有馬くんが文化祭実行委員だ。
高校に入学して初めて迎える文化祭ということもあり、やたら張り切っている。

有馬くんは、あからさまに含み笑いをしながら言う。


「まさか、愛しのカレシのこと考えてたんじゃないだろうな〜?」


続けざま呟いた台詞に、クラス中が色めき立つ。


「えっ!?カレシ??」


「一色がぁ〜??」


「なにそれ、デマでしょ?」


「なんだ、デマか!?」


アハハ☆と、明るい笑い声で教室が満たされた。



………くっはー!!

みんなバカにしてるッ!!

悔しいぃぃぃぃぃぃいッ!!



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