《MUMEI》
ウソと後悔
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すると、みんなも同じ気持ちだったのか、多数決はほぼ満場一致で、『なんでもオークション』に決まった。


「それじゃ、この企画で委員会に提案すっから!異議ないなー?」


最後に有馬くんがハキハキした声でそう言うと、みんな、はぁい、と気のない返事をした。





******





「文化祭の催し、テキトーに決まって良かったねー」


放課後に、そうぼやいたのは亜由美。

わたしは、そうだね!と、弾む声で返して力強く頷く。


「せっかくの文化祭で店番なんて、やりたくないもん!他のクラスとか、有志バンドのライブも見たいし!」


心無しか、ワクワクしてくる。

高校に入って初めての文化祭。
公立中学のときやっていたモノとは、断然規模が違う。


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