《MUMEI》 . 楽しい文化祭を想像して、自然と顔がほころぶ。 「楽しみだなぁ!早く文化祭にならないかな〜!!」 呑気な声で言うと、意外なことに亜由美は、え〜??と、非難するような声をあげる。 「文化祭なんかやらなくていいよー。めんどくさいじゃーん」 わたしは亜由美の言葉にビックリする。 たまらず、なんで!!と詰め寄った。 「楽しーじゃん、文化祭!!イベント盛りだくさんだし、食べ物も売ってるし!!」 必死にまくし立てると、亜由美は、フッと高飛車にほほ笑み、 「その程度で喜ぶなんて、眞夜はコドモだなー」 と、囁き、わたしの頭をなでなでした。 . 前へ |次へ |
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