《MUMEI》
















「あと30分くらいだそうだ。
そろそろ出歩くのやめて集合しとけよ〜。」



「先生ぇ〜!!」



「ん?何だ?」



「猪狩がいないっす。」



「何ぃ〜!?
どこ行きやがった!?」



「腹減ったからコンビニ行くって。」



「あの野郎…
時間までには戻ってくんだろうな…」



























ダム… ダム…



キュキュッ!!



シュッ!!



バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!!!」



キュキュッ!!



シュッ!!



バシッ!!



「ナイスキーッ!!!!!!!」



























ハーフタイムのコートは赤高と市立工業が使っていた。


この試合が終われば次は赤高。


昨日は注目されていた赤高のアップだが、


今会場はそれどころではない。


観客のほとんどは試合の再開を今か今かと心待ちにしていたのだ。




























キュキュッ!!



シュッ!!



バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!!!!」



オフィシャルの時計を確認するクロ。



「時間ない!!
あとは下から3・2で!!」



「はいッ!!!!!!!!」



























(あいつらは市立とか…)














会場には1人見慣れない制服姿の観客がいた。

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