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《MUMEI》 ｢さて…｣ ボールは海南。 センターラインに集まる。 ｢未來､ 監督の言う通り最初はお前が決める必要がある。｣ ｢わかってるわい。｣ ｢お前が決めるまでは誰も打たね〜かんな。｣ ｢…プレッシャーかけてんじゃね〜よ。｣ ｢おめ〜はそんなタマじゃね〜だろ。｣ ｢なはははは!!｣ ｢いいな？｣ ｢…任せろ。｣ 北農がディフェンスに付き、 海南ポストがラインを踏む。 ｢ピｯ!!｣ 動き出す時計。 後半開始である。 … ｻﾞﾜ… ｢きたぁ〜ｯ!!!!!｣ ｻﾞﾜ… ｢決めろよ千葉ぁｯ!!!!｣ ｻﾞﾜ… ｢負けんな海南ｯ!!!!｣ ｻﾞﾜ… … 応援にも熱が入る。 注目の後半ファーストプレイ。 ｢ポスト入ったｯ!!!!｣ ｢ポストオッケーぃｯ!!!!｣ 声の出る北農ディフェンス。 今流れのある北農としてもこのファーストプレイは重要であった。 ハーフタイムを挟み流れが動いてしまったか？ それを確認する上でもここは何としてでも死守しなければならない。 その最大の難関は何と言ってもエース千葉である。 北農は千葉からの得点を防ぐ為、 ある奇策に出ていた。 それが… ｢45オッケーぃｯ!!｣ (…そうきたか。) 千葉へのマンツーディフェンス。 ディフェンスの形は1･5であった。 前へ |次へ |
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