《MUMEI》 「あんなパス取れるわけね〜だろバカッ!!」 未來が古賀にキレていた。 「うぅ…申し訳ないっす…」 凹む古賀。 「焦ってんじゃね〜よッ!!」 しかし千葉は慰めない。 あえて厳しい言葉をかける。 千葉自信この1本の重要性を深く理解していた為、 その落胆も大きかったのだ。 「いいか? あれくらいのディフェンスさくッと交わしてやるから俺に出せ。」 「う…うっす。」 このワンプレー。 北農の得点は海南に大きなダメージを与えた。 … ザワ… 「どう思う?」 ザワ… 「まだ何とも言えないけど、 今のを見た感じだと流れはまだ北農にあるね。」 ザワ… 「だよなぁ…」 ザワ… 「センターが焦ったな。」 ザワ… 「というより、 久志は未來さんとのコンビに慣れてないように感じたけど…」 ザワ… 「たぶん椎名が正解だと思うな。 パスのタイミングも軌道もめちゃくちゃだったもん。 何より未來の動きがそんな感じだった。」 ザワ… 「あいつトリッキーなパスのセンスはイマイチなんすよ。」 ザワ… 「にゃるほどね…」 ザワ… … 「1本行きましょうッ!!」 ボールは再び海南。 前へ |次へ |
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