《MUMEI》

ザワ…


「千葉がポスト…?」


ザワ…


「意図が見えないな…」


ザワ…


「どういうことすかクロさん?」


ザワ…


「…自分で考えろよ。」


ザワ…


「…わからないならそう言いましょ〜よ。」


ザワ…



























「ピッ!!」



審判の笛が鳴る。



「え…っと…」



「1本行きますよッ!!」



「ポ…ポスト入った…」



北農ディフェンスも困惑。


千葉はそのままポストに入ったのだ。


これは計算外。



(ど…どうすれば…)



千葉にマンツーで付いていた選手が困惑する。



「構わんッ!!
そのまま45に付けッ!!」



北農ベンチから監督が叫ぶ。



























(ふん…甘いな。


別の選手に変えてマンツーを下げさせ、


代わりの45のパスからのスカイ狙いだろう。


が、


狙いのわかった今となってはそれも遅い。)



























それが北農監督の読みであった。


実際、


海南はマンツーが下がればそれもありだと考えていた。


しかし、


それがダメになった今。


海南が頼るプレーは…













(大博打だッ!!!!!)

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