《MUMEI》

A常務「ジャム食品の命運は、この記者会見を視聴した世論の判断に委ねられます!


ここが最後の踏ん張り所です!


――…ハッハッハ!!


そんなに心配な顔をなさらないで下さい!大丈夫ですとも!


すべては私が描いた筋書き通りに進んでいます!


私にお任せください!私がジャム食品を救ってみせます!


ですから会社に命を捧げて死んでいったカレーパンマンのためにも、私と一緒に、この難局を乗り切りましょう…!!」



アンパンマンは不自然なまでに大袈裟な口調で、社長に呼びかけた。



だがその言葉は、会社存亡の局面を前に、自らを鼓舞する意味も孕んでいるのだった――…。



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