《MUMEI》
修羅達の祭壇
            :
            :



ジャム食品株式会社・本社ビルの別館には、広々としたイベントホールが設けられている。



この日この場所には、大勢の人々が詰めかけていた。



新製品発表の会場としても使われることもあるこの場所は、普段ならば煌びやかな装いのイベントコンパニオンらが列をなし、華やいだ雰囲気に満ちあふれている。



だがこの日この場所で笑顔を見せる者は、誰一人としていない…。



大挙してイベントホールに押し寄せていたのは、ジャム食品による一連の不祥事の実態を暴こうと、カメラやボイスレコーダーを構え、目をギラつかせた大勢の記者達だったからだ――…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫