《MUMEI》

「もちろんお金です」


「え…」


「今日給料日だったんです、普通なら銀行に振り込んでもらうはずなんですか、私だけ店長に頼んで手渡しにしてもらっているんです」


「良いのかよそんなことベラベラ私に喋って…」


「あなたは自分がしていることに気づいたようですから、もう大丈夫だと判断し打ち明けました」


少女はニコッと笑い立ち上がった。


「変な…やつ、意味分からねぇし」


「分かっているはずですよ、あとはあなた次第ですね」


少女はペコリと頭を下げて星羅から離れて行った。

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