《MUMEI》
死の恐怖
小学校の何年だったかは忘れましたが、俺、死にかけました。正確に言えば轢かれかけた、ですがね。


後輩の家に遊びに行って、それから近くの公園で遊ぶことになったんですが、愚かにも左右確認せんまま道路を渡ろうとしましてね。


キキーッ!!!!


というタイヤとアスファルトが擦れる音と共に、本来左から右へ車が流れていく車線を逆走する車が目の前を通り過ぎました。


「……え?」


訳が分からず固まっていると、後輩に引っ張られて取り敢えず安全圏へ。


それでも固まっていると、見知らぬオジサンが俺の元にやって来て説教を始めます。何を言っていたかはもう覚えていませんが。


説教もそこそこにオジサンは去って行きました。一件落着(?)は良かったんですが…………後に残った沈黙の何と気まずいこと(笑)


「危なかったッスね……」
「ああ……」


その会話を最後に大人しく家に引き返したとさ。














こんなコトがあったのにこの後普通に遊んでた当時の俺は一体何者?

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