|
《MUMEI》 入学式後入場は男女別だったが、退場は各クラス男女それぞれ一列になり、並んで会場を後にした ただし、それは一般生徒だけで 俺達はまだステージ上に残っていた これから片付けだよな 「お疲れさま。この後のHR終わったら、生徒会室まで来てね」 え? 「片付けは?」 成瀬先輩に質問すると 「やるわけねーだろ」 会長にバカにされた 普通、準備があるなら片付けもあるだろーが！ 「入学式の片付けは、業者に頼んでるんだよ。 そうしないと、一年生は自己紹介の時間に間に合わないし。 僕達役員は授業免除されてるから滅多にクラスに行かないし、何より美しい僕を知らない生徒はいないから必要無いけどね」 一ノ宮先輩が言う通り、一般生徒が出ていった出入口から 作業着を着た集団が入ってくるのが見えた そりゃ、鳳凰学園は人数多いし、片付け大変だし 一ノ宮先輩の説明も、ナルシー発言以外はわかるけどさ 片付けで業者呼ぶとか、やっぱり金持ちは違うよな 「お疲れさまです。片付けありがとうございます。すみません」 せめて、挨拶位しないとな 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |