《MUMEI》 入学式後2「高橋君て礼儀正しいんだね」 「別に普通だろ」 むしろ普通に素通りしてくお前等にびっくりしたよ 会長なんか超上から目線で『ご苦労』とか言ってたし まぁ、成瀬先輩は、責任者っぽい人だけに頭下げてたけどさ 会場を後にした俺達は 生徒会役員は、生徒会室へ 補佐は、学年ごとに別れ、教室へ向かう …はずなのに 「お前、本当に良かったのか」 俺の隣にはしっかり神澤が張り付いていた 「…ん」 「すっかりなつかれたね、高橋君」 俺と神澤を見て、相楽はクスクス笑った クスクスとか、可愛いんだけど! 普通キモイはずなのに、相楽は似合うなー そういえば、一ノ宮先輩も似合うよな 「おーい! 俺も混ぜてくれよ!」 「風紀委員補佐が廊下をダッシュってどうなんだ?」 「まぁ、橋詰君だから」 とりあえず、俺達四人は立ち止まり、聖を待った 「サンキュー、て、暗いな、鳳凰寺!」 「…痛い」 聖に肩を叩かれ顔をしかめた鳳凰寺は 教室が近付くにつれて無口になり、ため息が増えていた 前へ |次へ |
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