《MUMEI》

ジャムおじさんは、あたふたとマイクを握り直す。



そして、自らに圧しかかるプレッシャーから逃れようと、眩しいフラッシュから目を背けるように声を絞り出した――…。



J社長「えー……………………。


…このたびはぁ………誠に………


……まこっ…とに……!」



―――… グスン … グスッ …………



ジャムおじさんは、そこまで言いかけると、鼻をすすった。



そして、老いて窪んだ眼から涙を溢さないよう、暫し天井を見上げる…。



やがて―――…



J社長「うぅっうっうっ!


……もぉじゎけござぃませんでじだぁ…!


ゔゔうああぁぅ!!」

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