《MUMEI》
入学式後4
結論から言えば、俺と神澤は付き合えねー


神澤は、男としての俺が好きみたいだし


俺は、この一年間は、誰とも付き合う気はねーし


第一、恋愛とかわかんねーし


…早めに断ろう


それで神澤が離れてくのは、これだけなつかれてた分寂しいかもしれねーけど


仕方ねーし


「…誠?」

「な、何だ?」

「着い…」

「お待ちしておりましたわ修治様ァ!」

「俺は待ってない」

「相楽君、あの…」

「寄らないで」





「いつの間にか、着いたんだな、教室」


神澤は、無言で頷いた


教室には、既に一般生徒


つまり、鳳凰寺と相楽の相手が既にいて


近付いてきた二人から、鳳凰寺と相楽は逃げるように自分の席についた


特別クラスのSクラスの教室内は、きっちり男女別に席が分かれていて


男子が一列6人×2の、12人


女子が一列5人×2の、10人


合計22人


…あれ?


男が二人余るぞ


一人は俺だけど…


「残り、俺」

「え!?」


何で神澤も余るんだよ!


「俺の相手いないから」


神澤はそう言って、空いていた一番後ろの窓際の席に座った

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