《MUMEI》 最愛「好みって人それぞれだから。」 突き放された。 「そりゃあそうだ、でも頭から否定しちゃいけない。どうして二郎が嫌い?」 「逆にどうして好きなの?」 女性特有の威圧感を出された。 「……一生懸命だから。ほんのり誰かに希望をくれるんだ。」 二郎のこと話すと馬鹿になる。 「偶像なのに、私はそんな熱中出来ない。 グラビアアイドルやっていた時も、どっか虚像で寂しかった。あんな得体の知れない向こう側にのめり込むパパが嫌なの。」 「確かにじろーにお熱なマロージャーはキモい、それはマロージャーがキモいのであってじろーに罪は無いから。 それだけ魅力的な訳だよ、そうだ。実際のじろーを見てみたらどうかな、きっと見てみないとわからないと思う。」 「な、七生……!」 マロージャーが侮辱されつつも、嫁さんに上手く提案したことで言葉に詰まっていた。 「知った風な口ぶりですね……」 知ってますから。 前へ |次へ |
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